年中無休/
いとう
生きていくことに休みの日などない
僕たちは精一杯呼吸しながら
いつも何かを犠牲にしていく
手を翳す
その行為が
そこにある空間を削いでいく
僕たちは何も生み出してはいない
それは錯覚に過ぎない
存在の本質は瞬間に失われていく
いつも僕たちが消していく
呼吸するたび
それは休みなく消えていく
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