星を/水在らあらあ
 

帰ろうよ もう

なあ




?.

水と
水と
水を
留める
大地と

おまえのこころが砕けて
ウイスキーに波紋をつくる
飲み干して
流れて
つま先から
つたって
おまえの膝を濡らして

誰もが
恐ろしいほどの愛を持っていて
それを使い切れないでいる
それが俺たちの
不条理な銀河で
神様は
どうしようもなくて

俺は
疲れたよ
おまえの涙と
俺の血に
毎朝モップかけながら
おまえの朝食に
卵を割って
フライパンはいつも焦げて
モッツァレラは
いつも嘘で

ここはどこだ
おまえの世界か
俺は教会に行くから
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