眠り囀る、鳥と語らうに/doon
 
帰ってきたではないか
 今度は閑古鳥がどこかへ行くために
 ワアワアと騒いだ

 閑古鳥と手を繋いで朝夕の境を跨いで
 待っていた私
 安堵は私に熱い物を流した
 帰ってきたのだ
 帰ってくるのだ
 行く末は違えども、帰ってくるのだ
 そうしていつか
 今度は閑古鳥が帰ってくるばんなのだ

 野鳥の世間話が始まった
 人知れず、人見ずに
 鳥声 言うは小波 飛ぶは荒し
 閑古鳥もまた
 地上の鳥と変わらずに
 宿り木探して
 飛んでいる
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