木陰/リュウセイ
 

霧雨よりさらに細かい雨粒

空気と一緒に 胸いっぱい、吸い込んだら

葉っぱの匂いがした


このまま靴をぬいで 立ち呆けてたら

ちゃんと根っこが生えてくるかも


家に帰るなかで ながめた
木の陰に 隠れている紫陽花

まだ青々としてて、ふちだけうすむらさき

とおりすぎながら、隅々まで目に焼きつけた


花はいつ つくだろう

また此処をとおったときに 見られるのかな。



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