想像と行動の結果/円谷一
 
池(川?)の上に木の橋が架かっていて それが延々と続いていた 早生まれの虹色の蜻蛉が飛んでいて幻想的だった 他の空飛ぶ虫も水草や水の中の虫達もみんな虹色をしていた 僕達はそれらを避けながら進んでいくと二つの分かれ道に出た 一つは橋に続くもので もう一つは屋根付きの休憩所がある階段だった 僕は君に「どちらへ行く?」と聞いてみると 「こっちの方へ」と指さし言った 僕は頷いて君の手を引いて長い長い階段を上って行った
 しばらくすると僕達は駐車場に出た 駐車場には黒塗りの車が来ていて それは君のお父さんの執事の車だった 執事に挨拶をして「もう一方の道の先にあるものを見てはいかがですか?」と勧められたので この公園の入口の階段を降りていって長い宙吊り橋の上から道を覗いてみた するとそこには僕と君が倒れている姿が見えた
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