花/わら
 

最後に、風へ、
種をとばした

つきぬける青に、
その身を溶かして






きみのみつけた優しさが
また、どこかで花を咲かすんだな













名もなき花でも、かまわない


ときに、だれかがみつけてくれて


たとえば、きみが
名をあたえてくれるなら





この青空の先にまで
いのちの花の輪が、つながっていくんだ






そんな花に、ぼくはなりたい

そんな、あなたに出会えるなら








しおれそうな孤独に灯された
そんな想いは



きっと、きみが
あたえてくれたんだ






















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