地上の天使/かえで
 
靄のかかった人々は表情の裏側の悲しみを蓄積していくばかり
痛みに麻痺した人々はこの世を素敵ともてはやすが共感をよぶことはない

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幼い頃に望んでいた羽などはもういらない
制御ができないものをこれ以上体につけても何も役に立たない
この閉鎖的な空間の上を飛んだとしても僕たちの鎖はとれることはないのだから

無意識の中で確実に実行される定めには誰も逆えず
どうあがこうが僕たちは同じ方向を辿っていく進んでいく
生について悩む必要はない
いつかは水分にさえ見放されて僕たちはごくごく当たり前に朽ちていく
青い地球さえもそれを避けることはできない

僕らを
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