見せたい詩/円谷一
 
鋭い三日月が見えた 曇り空が折りたたまれていくのを見た もう一度プレイボタンを押すと 再び「ドラマチックレコード」が聞こえてきた
 君は野花に囲まれて華麗なダンスをしている あぁ彼女のことが忘れられそうだよ
 僕と君は急にいなくなる 僕と君には体温があって それ以外の景色は暖かくない 曲に合わせて ダンスして
 空には落ち着ける場所がある 僕は空だ 冷たい夜闇に染められて星のボタンが光って もうすぐ雨が降りそうだ でも影響は無い クモが曲を聴いて巣の上でノッている
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