見せたい詩/円谷一
ヘッドフォンをして「ドラマチックレコード」を聴いた時だけあの頃に戻れる
あの頃に戻らないと決めたのに曲を聴いている自分がいる
風が強く怒ってそうな曇り空で暗闇が広がり小雨が降るかもしれない
僕はそんな雰囲気が大好きだ 失われた感情 思い出した
動物達が僕達を見守っている 君は葡萄酒色の小さな白い花柄のドレスを着て「ドラマチックレコード」を大人しく聴いている
僕はこれから起こることを切々に感じながら美しい君の様子を見ている 歌の歌詞に世界を染み込ませている
君は僕が話した死んだ彼女のことについてじっと考えている 考え事をしている姿がとても心を暖かくする
ワンリピートする
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