愛して/水在らあらあ
 
美しさは期待していなかった
 それでもこんなに美しい光で
 その中でカモメが鳴くようにあたりまえに
 人々は笑って

 大きなパストールが俺に近づいて
 匂いをかいで
 日に焼けたわき腹をなめた
 夕日に濡れた彼の横顔は野生で

 小さな男の子が波打ち際を笑いながら走って転んで
 遠くからおばあちゃんが杖ふって呼んでいる
 おばあちゃんの隣には当たり前のようにおじいちゃんが居て
 上着を脱いで
 おばあちゃんの肩にかける
 日が落ちて
 俺は服を着た





Todo vivimos bajo el mismo cielo, pero ninguno
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