京都断章/肥前の詩人
 

                     こうず まさみ
青い竹林が 景色を切る
その間を 小径が すっと伸び
旅人をいざなう

すこし 歩くと
ひょっこり名も知らぬ小さなお店や 喫茶店
きれいな 若奥さんが
柔らかな 京言葉で
「おいでやす」と答えてくれる

道に沿って立ち並ぶ 古い民家
ついつい格子戸の奥を覗きたくなるような
誘惑に駆られるのも 京都だろうか


  
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