白いタルタルソースの伝説(2/2)/
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ソースの件によって自分は今ここで被告人として裁かれているのだと、完全に信じ込んでいた。……と、そういうことなのかね」
「ええ、ええ、つまり、そういうことなんですかねえ」と霧島君は言った。
「やれやれ」深見は右目をしばたいた。「我々は一体なにを長々ときかされていたというのだ」
深見はため息をついて、座っていた椅子を軋らせたのだが、そのとき自分の鼻から一筋の鼻血が流れているのに気がつかなかった。
(了)
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