断想 十二/soft_machine
せの裡に今日の悩みをばらまけた
クレーンの旋回に触れた初雪のように
けれど濡れているアスファルトの下で
土は乾いている
内側からひからびてゆく屍体のように
*
ぐらうんどにとんぼをかけるあのこは
ぼくのものでも
きみのものでも
だれのものでもないことば
しらずしらずのいのりとねがい
さらりいまんになれなくて
そういってわらってこっぷをつつんだ
おじさんはさけくさいこまをぱちりとならした
みすみすかくをとられるみちが
さんてさきにあるのもきづかず
だれもしらないきおくのにっき
ひらかれずよまれず
もやされるためだけにあるもじがささやく
きま
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