恒例/秋桜
テストの当日。
学校に到着。
教室に入る。
元気よく挨拶を交わす。
普段の学校生活では昨夜のテレビの話などで盛り上がる。
しかし、今はテスト当日である。
会話に上るのは
テスト勉強した?
ううん、ヤバいよ全くしてないし〜
あたしもやってな〜い
などといういわゆるノー勉強というものの自慢大会となる。
だが、その中には勉強していてもやっていないと主張する者もいるので厄介である。
なぜ勉強をしていないと主張するのか。
答えは簡単である。
点数が悪かったときの仲間への言い訳、つまりは逃げ道をつくっているのだ。
もしもここで正直に「勉強した」と主張して、点数が悪かったらどうだろう。
恥ずかしいだろう。
そういうものなのだ。
だから、私も明日は主張しよう。
「勉強なんかしてないよ」
しかし、主張したところで虚しくなりそうだ。
私の場合は事実なのだから。
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