私を 正義の中で 埋葬せよ/奥津 強
人を無碍には 出来ぬ
そうだ 彼らには 希望があり
真夏の 微動だに しない
一閃の 銃声
自身よ 失え 全てを
何もかも そう 抽象的な 病
そして 酩酊に 似た 時を
正義からの 姦淫を!
その 言葉は 流れ出している
希望ある 子らから 川が 流れ
即ち 愛だ!
愛などで 正義は 作られぬ
先ず 人を 認めよ
私は もはや 口から 何も出ぬ
唖と 黒奴に 惚れ
絶望の 酩酊に 先は 見えぬ
しかし 可笑しいのだ
何故 人は 生活しているのだ
私は かつてないまでの 勇気と
以下の 感情に 伏しているのに
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