銀河鉄道の旅1/ワタナベ
 
。」


懐中電灯の明かりをたよりに立ち止まっては本を読み、記された道順をたどってきました。
ふと気がつくと、頭の芯のあたりに熱がこもったようになり、足がいつのまにか疲れていました。
ちょうど天気輪の柱がぺかぺか消えたりともったりしているのが見えてきましたから、あのあたりで休憩することにします。あたりいちめんのしろつめくさをなでる風が初夏の香りをふくんで私の鼻の奥のあたりをくすぐります。
すると、どこからか不思議な声が聞こえてきました。
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