ご飯についた土の匂い/ぽえむ君
一つの仕事を片付けて
わずか数十分のお昼ご飯
さっと席を立って
次の仕事へと戻ってゆく
仕事の段取りを考えている中で
そのご飯についていた土の匂いに
あなたは気づいただろうか
毎日のように
当たり前のように食べている
白くふっくらとした
そのご飯についた土の匂いに
あなたは気づいただろうか
今あなたが目の前にしている
そのご飯は
わずかな時間で食べ終えるのだろう
けれどもそのご飯は
土の中で育ったことを
あなたは気づいているだろうか
その稲についた土の匂いを
あなたは気づいただろうか
その稲に吹いた風を
あなたは見えただろうか
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