月ヲも止める鼓動 ----リミット----/酸素の枷
 
海の上 仰向けのまま動かない君の側に近寄る
君は僕を制止させ 月を指差す
月を見上げた僕は 


月の鼓動を肌に感じた


とても元気でいい鼓動だ
月はもっとゆったりとした鼓動だと思ってた


『あれを動かしているのは私・・・』


僕の手はいつの間にか君の胸に置かれてある


『三ヵ月後には止まるわ』


神秘的なんて糞食らえ いつもの君の笑顔


『そりゃあ 一大事』

『そう 一大事、世界は恐怖よ・・・』


無に還する者に 正義や美の意味は何なのか


『私にとっても・・・』

『僕にとっても・・・』


違う 正義や美が答えてくれなくても
愛に何かが答えてくれる


全てを捨ててやる


違う 全てを僕達の支配下に置いてやる
反旗を翻されても
その時には・・・


僕だけで済むはずだ


『よし、まずはお風呂に入ろう!』
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