私はその音に耳を澄ました/doon
 

 鳴り 響く声 命は今
 戦いの真っ只中だ!
 おおっ、人々よ
 過ぎ去った深紅のレールが
 次の一手を攻めあぐねている
 鳴り響く
 キンキンと鋭く突き刺して
 叫び声が人々に
 突き刺さる

 目を向け、背筋を正し、一礼を返すほど
 私達は、親睦はない

 いずれ私もまた、お世話になるだろう白い箱舟
 ややあって
 逃げ散った雀の声が聞こえてきた

 生きるとは戦いなのだ (私はいま、この目に焼き付けた!)
 戦いとはこれ、孤独なのだ (その時私も、薄情者どもと思うかもしれん!)


 ――静寂もまたゆっくりと腰を下ろした――


 この貴重な静寂はいつまで続くだろう
 破られる時はまた、唐突だろう
 戦がきた! (死者と生者と人間の戦いだ!)
 そう言ってあの雀は
 空へ
 生きようと飛んでいくのだろう
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