君の引っ越し/瑛治
 
春風が
少し恋しい季節
 
いつもの場所の
ちょっと広いベンチ
ゆっくり腰掛けて
 
 
 
ねぇ
空のない町に
行こうよ
 
 
 
そんでさ
僕が太陽で
君が雲で
 
 
 
大丈夫
君が泣いたら
色とりどりのペットが
支えてくれるよ
 
 
 
君が疲れたら
僕ががんばる
 
僕が疲れたら
君ががんばる
 
 
 
たまにはさ
さぼっちゃって
 
そしたら
ペットの猫は
大忙しだね
 
 
 
ねぇ
空のない町に
行こうよ
 
 
 
ねぇ
空のない町に
行こうよ
 
 
 
ねぇ
空の向こうのない町に
行こうよ
 
 
 
そしたらさ
 
 
 
僕が太陽で
 
 
 
君が雲で
 
 
 

 
 
 
 
 

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