腹葬/黒川排除 (oldsoup)
にんげんとして それ以上ににんげんとして やるべきことがもっと他にあったと思う が衝動的 におびえながら も強く唇を噛んで 腐った木の実のかろうじて付いている枝を抱えて 地震の直後のようだ 焼け野原に足も手もすくんでいる と呟きながら引き返す とそこには小さな生き物 が無理矢理に佇んでいて 錆びたねじをかじりながら ことの成り行きを明白にする
つまり人々は絶望にうちふるえて つまり人々は上手に張り付いていて つまり人々は悲しく吹かれていて みのむしのようにただみのむしのようなんだ 枯らすことに長けていて 埋めることをひどく好む 幾千年もつまらないを繰り返し繰り返し ただの一回もつまりえるもの
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