青嵐(ノート)/青色銀河団
 
好きなことばに、抱きしめられても、
それは大好きな母さんの腕じゃない、から
光の雲間から冷酷な感情がこぼれてしまいます
このあおは、雪にひそむそらなので、きっとまだ、ともしびの戦争が、足りない。
夜明けのなか、流すなみだが、
ちいさな部屋の、ちいさな聖者の悲しみのように
リボンの丘をこえて、
透明な息の海岸を、あすのほうへと、こえてゆきます
胸のたかなりが、
遠い水晶まで、のびてゆく、あおぞらなのです
きっと、ぼくら、死ぬまで
地上をふくこの風に吹かれているでしょう
蜜柑畑のかたすみをとおって
吹くこの風に
さあ、夜があける
ことばはどこまでも青く
きっと正夢のようにのびてゆくでしょう
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