梅雨に心をあずけて/山崎 風雅
子供の頃に描いた夢から遥か遠くに来たもんだ
誰もが自分のテリトリーを守るのに懸命で
助けての叫びさえ飲み込まなくちゃならない
今なお胸に眠る想い
いたいけな想念
底無し沼か?
希望のうたも嘘臭く
せっかく片付けた部屋も寂しさを加速させる
窓辺に差した一輪の赤い花を何時間も見てる
一つのはずの世界は僕のことなどお構いなしに
狂気の劇を繰り返している
気のないあなた・・・
今日も逢えない・・・
明日は・・・
一人時間の船に乗って漂う
虚ろげに新たな夢の雨粒をすくいに行こう
梅雨に心をあずけて
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