奴らを高く吊るして/atsuchan69
 

 微塵も間違わずに、私に復唱せよ

 お前が嘲笑った言葉に一言たりとも誤るな

試みに指の爪を一枚剥がし、
その痛みを覚えさせてやろう

腐った想いと ぶよぶよした顔に
 (おまえ自身の怒りと哀しみを)
さも美しく表現してみろ、と笑ってやる

しかし奴らは人に化けて集団でやって来る

巨大な鐵骨マエの死体から湧き出た大勢が
女、子供たちを標的に 容赦なく弱者を襲う
日没にまじった透明な死の匂いとともに
涎を垂らした「ぶよぶよ」がバキバキと人骨を齧る
ガソリンをぶっかけて火をつけろ!
その悶え苦しむ姿を、明日の朝――
ふたたび湧き出す奴らのために夜通し燃やし、
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