奴らを高く吊るして/atsuchan69
 
赤く錆びた鐵骨マエの死体から
頭でっかちの奴らが、ふたたび湧き出す
怒涛のごとく押し寄せる攻撃は、日に二度ほど
きまって朝と夕 規則正しくやってくる

その、ぶよぶよした肌に刀を突き刺すと
高濃度のガクシューを含んだ体液が噴出し、
 ひ、ひひょー!」
ギギと呼ばれる奴らは悲鳴をあげ
つい、さっきまでの驕り高ぶった態度とは裏腹に
とつぜん土下座までして命乞いをする

かつて私は、妻や子を奴らに 殺された

そうそう簡単に死んでもらっては困る
まずは目玉を刳りぬき、視界を奪った上で
じっくり、あの恐るべき詩を 朗読するのだ

 「ふん。――唱えるのは貴様だ! 
 
[次のページ]
戻る   Point(2)