嫉妬/
彌月
独り占めしたかった
あの優しい手も
ソフトな声も
まっすぐな眼差しも
柔らかな唇も
私だけに向けられていて欲しかった
誰よりも私を理解して欲しかった
誰よりもあの人を理解したかった
お願いだから
私以外の人を
見つめないで
私のことだけを
考えていて
雨が降る度に
思い出すのは
向かい合わせの
あなたの微笑み
背中合わせの
私の心
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