午前三時の残像/
殿様が得る
コンビニの光が少し届く曲がり角
アンパン片手に夢を嘆いた午前三時
堕落したポケットに赤い拳
十歩歩くごとに荒んだ目で視線を追いかけた
山菱さんに会えば頭を下げて
原動機に跨って、いたずらに走っている時も
ベンツを見ればクールダウン
あの頃は自由に怯えていたのかもしれない
刺激に満たされた日々の代償
分かってきた気がする
今も僕らの後を誰かが追いかけている
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