井戸/はじめ
させる為に、日光にしばらく当てている間に、君が持ってきて作ってくれたサンドイッチ(中身は日替わりでバラエティー豊かなのだ)をハルジオンの柄の敷物を敷いて食べた その間に午前中に自分の行動と思考を聞かせてあげた 君はニッコリと笑い、時々足の折り方を変えながら、一言も漏らさずに話を聞いてくれた 太陽が南を少し過ぎた頃、白骨の頭部は中まで完全に渇き、持って手の匂いを嗅いでみると、不思議な匂いがした そして再び今日は花の冠を作らずに、井戸の縁から顔を覗かせて土を掘る作業を見ていた 結局夕方になっても残りの体の骨は1つも見つからなかった 君は今日は生理の日だった そのことをすっかり忘れていた 生理のことを考
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