日常/はじめ
 
夕暮れになってゆっくりとした2回目のセックスが終わると君と僕は敷物を畳んで帰ろうとした 森はもしかしたら君がいなくなった時に入る場所なのかもしれないなと思った 井戸に君の作ってくれた花飾りを入れて土で埋めるかもしれない
 そんな時が来るのはずっと先だろうけど ふとそんな不安が頭をよぎった 無口な君は何を考えているのか分からないけど(聞けば答えてくれるかもしれないけど) 僕は君の笑顔を見てると何故か安心した 太陽が君のことを知っているみたいに沈んでいった
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