ランドサット/モーヌ。
 
か... )

“ はて は ない よ ”と

吹き 寄せられた 小鳥たちが いう

ぼくは 球体の ふところの 意識の ふちを さえずった

“ きみは? ”

“ 大陸 からさ ”

“ また もどって きちゃった... ”

さえぎる ことの ない 強い 風が

みんなを ひきちぎって 巡らせた

アー アッ アー

よろよろと つたい歩き してきたのは

ぼくの 子ども

きのうは 歩けなかった

こちらに 手を のばして

おでこを ごっちん して

ぼくの かいなに 倒れこむ

ぼくらは 抱き合うように あたため あった

子どもの 半分しかない 歯が 口から こぼれて

ひかった










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