アパルトマン3(カテドラル)/yoyo
 
アパルトマンの思い出
しっかりと描かれてる
19世紀のカテドラル

パイプオルガンの音色
荘厳に鳴り響いていく

厳粛な面持ちで二人は
教皇の前で契りを交す

待ちわびた日は訪れて
父亡き母子像の痛みを
張付けの像の苦しみを

頭を項垂れて血の涙を
流している慈悲の深い
イエスとマリアの姿に
己の行いを重ね合せて

時空の歪に乱反射する
ステンドガラスは笑い
カテドラルの頂上の鐘
信仰の祈りの如く叫ぶ

常しえに愛は誓えるか

見詰め合った瞳の奥に
緑樹の丘にある一軒屋

白い壁にブルーの玄関
庭にはラズベリーの実
摘んでいる子供の姿を
はっきりとみた瞬間に
互いの目に吸い込まれ
幻想世界へと旅にでる

カテドラルの鐘の音が
遠くの方でなっている

手をとってすすんでく
あてのない村の片隅に
本当の幸せが実る家へ     
戻る   Point(3)