生身のひきだし/吉岡ペペロ
 
ひとは切なくなりたくて

生身のひきだし持ちたくなる

それは薬にも毒にもなるけれど

愛とか恋とか呼ばれたりしている


新緑もやや落ち着いて

季節の陰を染めています

なんど繰り返してみても

教訓だけが残るのです


ひとは切なくなりたくて

生身のひきだし持ちたくなる

それは薬にも毒にもなるけれど

愛とか恋とか呼ばれたりしている
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