おっぱい/大覚アキラ
 

ぼくたちの平坦な日常からは
ちち

死が
ちちち

あまりにも遠く切り離されているので
ちちちち

むしろ常に死んでいるかのような
ちちちちち

そんな錯覚に陥ったりする
ちちちちちち

たまに
ちちちちちちち

だれかのおっぱいに触れた時に
ちちちちちちちち

生きているのだということを
ちちちちちちちちち

確認する
ちちちちちちちちちち

戻る   Point(5)