ブルー・ブルー・ブルー/
雨宮 之人
変更線上で
塗り替えながら、犯されたのはどっちだろう?
汚れたわけじゃないさ
忘れたわけじゃないさ
思い出という言葉が、いつからか重さを増してきただけ
隣のおじさんが訳知り顔で
それでも何とか生きてゆけるのさと
歯車になりかかった姿で諭すんだ
こんな晴れた日でも
関係なく電車は走って
街はいつものように動いている
いつもと同じ、俺もその中にいる
青い星の
青い空の、下にいる
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