凍てつく左手/
朽木 裕
一緒に生きて死のうよ、ね?
眼球から雫
白紙に転がる鉛筆
遺書でも書く心算だったの?
泣いてなんかいないよ
哀しんでいるだけ
凍てつく左手はそれでも君の愛を乞う
夜の月を舐める
私達は迷子のままでキスをする
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