雑感1/松原 台
影した画像を、ハードディスクに保存する作業を行いながら、私が常に考えているのは、あるいは、(いかに良い写真を残すか)ということよりも、(いかに自分にとって不要な画像をすみやかに消去していくか)ということなのかもしれない。
この推論は、デジタルカメラのモニター機能が、撮影者が撮ったばかりの写真に対して、優劣の判定を下す事ができるという、新たな選択肢を生み出したということと、無関係なことではない。
撮影者にとっての「良作」あるいは「駄作」にたどり着くまでのプロセスが、デジタル写真と銀鉛写真とでは、異なってきているのかもしれない。
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