第二次アイデンティティは深い/doon
 

 目を閉じた
 これを暗いというのか
 はたまた白いというのか
 自分にはどちらでもいい
 見えるのだ
 この目が


 何気なく人間は手を動かせられる
 何気なく呼吸し
 何気なく生きて
 夢に、人に、僕らは生きていく
 そういう生き方もいい
 全てに生き方があるなら、呼吸するだけの生き方さえ認めよう

 僕の第一次アイデンティティはそうやって終わった


 何気なく人間は手を動かせられる
 動けと 誰も言わない
 動かなきゃ 思ったよりもすでに、もしくはすぐに
 手は動いている


 私達はもとから言葉で動く生き物じゃなかった
 と同じくし
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