まぁ、見てみろよ/那津
 

背中が攣った瞬間 思い出した

あの女は神だった

僕は濡れた足を構わずに 生きやすい世界を覗く訓練ばかりをしてしまう

後悔とはこんな気持ちか 思い出した

あの女は神とはほど近い

空想の世界で危険すぎる飛行訓練は

されど、わかっていない主義者達が僕をどうしようと

あの女は神だったんだ

机の上は滑らかに神経をさする

魚の鱗は必要な成分で出来ているか

僕は乾いた世界で生きる気は無い

背中が攣った瞬間 低空で覚えたことは無意味で 

飛び込んで 高高度からの滑空を楽め

その感覚よ 突き動かす 月を眺めし 僕







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