おやゆび姫/紀茉莉
 

あいてに、よって、ころころ
かわらない
おなじ
すがたの
イコールという、わ、で
よこにならんでむすばれる
相手のいる
場所へたどりつくまで
ながれる



彼女はなまえをもらう
とりひき、ながされることのない
そこで
しょうじょという姫かざりをなく、
す、の
いいえ
ちがう
彼女はそこではじめて になった



登場する



◆おんなの人
お金を払う
魔法使いにおやゆび姫をもらう
窓ガラスの割れたところにおやゆび姫を眠らせる
もう二度と登場しない
かりそめのおかあさん

◆魔法使いのおばあさん
要望に答える

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