確認の電話は剥奪される夜中に前転していた/捨て彦
 
半裸の女性は自動車に限りなく接近し
煙突は草原と合図を交わし転倒しながら笑っている
酒場のテーブルに地元の地図を書いて
自営業を営む侍がおもむろに刀を投げる
その真剣さは伝わる
アウトラインは微かに響き、香車と。

眼鏡を掛けた無表情の男は
手を伸ばした状態で
僕に文句も言わず季節を感じているようだった
船が来たのを知った翌日、
相談は一階のロビーで行われたのである

ともあれ
テーブルに置かれたグラスには
赤ワインが溢れるほど注がれていた
その頃、ビルの側面の壁には弾丸が燃えていた
次の瞬間、確認の電話は剥奪される夜中に前転していた

 

戻る   Point(3)