夜明け前/はじめ
夜空から眠りながら流れ込んできた闇が目を覚まして何処かへ消え去ろうとする頃 夜明けがやって来る
生き物達は眠りから目を覚まし体を伸ばして1日の到来を冷たくなった皮膚や外殻に感じる
僕は今夜も眠らずにぼつぼつと詩を書いている 永遠に朝が来なければいいなと名残惜しく思う
僕は欠伸をして視界と意識をはっきりさせる 詩の行が埋まる毎に僕の気分は熱くなってくる
パソコンを通して外の世界を空想する 星達が空を独り占めして泳いでいる
けどもうすぐ星達は消えなきゃいけないのでシンクロナイズドスイミングのショーは終わりだ
それを観覧していた生き物達はふわぁぁと欠伸をして他の大勢の生き物達と
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