錯乱坊/
戒途
少年の雨宿り
ほんの一瞬
出たり入ったり
時が経つのを忘れ
出たり入ったり
声が、音が遠くなった。
目の前にできた水たまりが真っ赤に染まった
聞こえるのは初夏の叫び
炙り出される秘密部隊
長年の潜入の末の狂った叫び
始まりを感じた少年はふっと目を覚ます
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