外に出て行くためのリスカ/佐々宝砂
だ。自分を切り刻まないと表現できない何かを表現するための。もちろんやらないですむなら、やらない方がいい。切ってる最中は案外痛くないもんだけれど、あとでズキズキ痛いし、だいいち何かの間違いで(笑)死んだら困るじゃないか(笑)。私は死にたかないのだ、生きていたいのだ。私にはいま、リスカの必要性はない。私はいま自分の足で病院に行くことができるし、自分の感情をある程度コントロールすることもできる。だから、きっと、もう二度とリスカはしない。断言はできないけれど、きっと、たぶん、しないと思う。
批評とは切り刻むことかもしれないと思う。ときどき、だけれども。
5/9に静岡県詩人会の総会があっ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(28)