ぼくはモンスター/知風
 
ぼくは巨大なレゴを前にして考える

ぼくはその塊をバラバラにして

ブロックひとつひとつを手にとって

マジックで名前と番号を振る

そしてまたブロックを組み上げる

ぼくはだんだんそれが上手くなる

どんなブロックを与えられても

ぼくは上手に組み上げる

ぼくには簡単なことなのに

みんなはすごく不思議そうで

それがなんだか嘘みたいなもので

とても無駄だと思っている

だから今度組み立てるときは

とんでもないモノにしてやろうと思う

ブロックの数を

小数点以下にするのだ

そしてぼくはモンスター

ブロックの凹凸が肩にあたる
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