ちゃんぷ/池中茉莉花
濃いみどりのくさはらにねころんだ
ちゃんぷの 透き通るような 白いからだに
背中の まあるい 茶色の お月さま
このお月さまがあたしを まあるくしてくれる
素子の みみもとで ちゃんぷが ささやく
きょうもいっしょにねようね
ねえちゃんの 夏でもしばれた あんよ
ぼくにくっつけてね
ぼくは つめたいのが きもちいいんだ・・・
ありがと ちゃんぷ
ちゃんぷがいたから ねぇちゃん あのころ いのちをつなげた
ちゃんぷの ポンプは とまっちゃったけど
いつも ちゃんぷは 白い尾っぽを
素子の こころの中で ちぎれるくらい ふりつづけている
ねぇちゃん、おもいきって おそとにでるよ
あのころの傷ばかり みつめてた なあがい なあがい としつきを
これからつづく もっと なあがい としつきの
天からふりそそいだ マナにして
だれかの ちゃんぷに なるために
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