Poesie/The Boys On The Rock
詩
放たれた矢は射手の胸に刺さる
ゆえに詩は死
死は史にも通じ
後者は一般に過去を記録した事象を示す名詞である
詩が死であるところの史とは死の記録
過去とは死者の王国である
つまり どんな健全な詩の肉体であっても
広大な黄泉路の世界が内包されている
詩を読み綴るとき
我らが死を意識せざるをえないのは
このような宿命論的な理由からである
だが はたして本当に詩とは死なのであろうか?
事実 春とは残酷な季節であり
炸裂するenergyにより死に絶える生物の終焉の時でもある
破壊される淘汰されたいのち
詩と死 あるはい破壊
【破壊】−クワイ(名・スル自他動)やぶりこわす
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