あやまち/望月 ゆき
 
おそらく ぼくは


求められる ということだけを
求めていたのだ


あの夜 ぼくは
正真正銘どうかしていて
月にさえも 誘いをかけていた 


そこに 他意はなく
そこに 故意もなく


ましてや 恋なんて これっぽっちも


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