7P 「短歌2」より 〜 昭和四十年頃/
むさこ
カラヤンのレコード買いきて おもむろに
娘灯を消して聞くがよしと言う
萬緑を濡らして夕立過ぎゆくに
近江の里の深き静もり
緑濃き萩の道もいく曲りか
蓮の花咲く池に出にけり
(植物園)
吾がひざに猫の体温つたいくる
うすら寒さの梅雨にこもれる
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