遺書/Utakata
 
うか。それともここと同じように雨が降っているんだろうか。ねえ、じっと雨を眺め続けていると、だんだんと日の出がどんな様子だったかを忘れてしまうような気がするんだ。だって、もう既にいろんなことを忘れてしまったよ。例えばあの時、君は孤独という言葉を口にしたのだったろうか。君はあの時は孤独だったのかな。まだその二文字の言葉は覚えているんだ。でもその意味はあまりよく覚えていないんだ。僕は孤独かな。君は孤独かな。ねえ、今君はちゃんと生きているんだろうか。

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