僕と君のいいわけ/三条
 

砂漠を何気なく歩いていたんだ

血の味の砂と朝露の上

君はいない


理由はないさ

君だって進んだろう

僕だって進んでいる


月が浮かんでいる訳を聞いた

君が知らなくて良かった

知っていたなら幻滅したろう


君は朝露で虫を殺す

僕はそっと君に舌を這わす



乾いた夜だった



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